
新型コロナ対策としての「お買い物の心得」最新版
こんにちは。
全国ご当地スーパー協会・理事長でスーパーマーケット研究家の菅原佳己です。
いつもは、ご当地スーパーローカルスーパーの楽しみ方を、消費者目線でご紹介し、その魅力をお知らせしています。
先日、こんな体験をしました。
スーパーの精肉売り場で肉を見ようと立ち止まった瞬間、目の前のお客さんがマスクもなく、口を押さえることもなく、くしゃみをしたのです。もしも自覚のない感染者だとしたら、、、店内の人々の感染リスクを高めるだけでなく、飛沫のついた商品から、家にいる家族にまで感染リスクを広げる危険な行為です。私たちひとりひとりが「自分も感染者かも」という意識で行動すべき、スーパーでのお買い物です。
また、人々がストレスフルな中で買い物をされているのを感じる光景も目にしました。買い物が終わってカゴを返そうとしたその時、バーン!バーーーン!!と大きな音が。目の前にはすでにカゴを返却した、買い物袋を持ったお客さん。おそらく、前の人のカゴの取っ手の部分が倒されていないため、簡単に重ねることができずに、イライラっと乱暴に取っ手部分を両側に開いてから自分のカゴを投げつけるようにして返した瞬間でした。
新型コロナ感染対策をとりながらのスーパーでのお買い物、大変ですよね。せっかく行っても思ったより混んでいたり、買いたかったものもなかったり、とストレスが多いかもしれません。
すでに対策をこうじていられるとは思いますが、今回はあらためて、空いているときに、短時間で買い物して、感染予防もできる買い物の仕方をおさらいです。
重要なことは、あなたが感染することを考える以上に、スーパー従業員に、感染させないよう注意をはらうこと。食糧庫であるスーパーマーケットの従業員が感染してしまうと、スーパーは人手不足に陥り、開店させることができなくなります。自分の生活を守るためには、スーパー従業員のみなさんを守ることが大切です。
<家での準備4カ条>
まずは、家を出る前に準備!
1. 体調が悪ければ絶対に買い物に行かない
2. 体調がよくてもマスク着用
3. 空いている時間帯に短時間で利用
4. 一人で行く(子どもを連れて行かない)
平時の「ゆっくりみんなでお買い物」の概念を一旦、忘れてください。
非常時の今は、いかに人との接触を少なく短時間で必要なものを買うか、という点が、あなたをコロナから守ります。
そして、買い物に一番慣れた人が行くのがベストです。「なんでわたしが?」ではなく、「この任務を遂行できる適任者」という考え方がポイントです。
<スーパーですべきこと10カ条>
いよいよ店内に入りますが、ここに挙げた10項目のうち1〜4までは、今や、感染症予防対策としてよく知られた基本行動です。
1. 出入り口に用意された消毒薬で手を消毒して入店
2. 買い物中、目、鼻、口を触らない
3. 人との距離を一定に保つ。従業員への質問も距離をあけて
4. 大声でしゃべらない
5. 買う商品以外はなるべく触らないよう心がける
6. 必要以上、買わない
7. 善意からでも、品薄や空の棚の写真を拡散しない
8. 欲しいものが売り切れていても、代用品で工夫する
9. 店の設けた点数制限は守る
10.欠品や入荷未定商品があっても従業員を責めない、問い詰めない
※多くの欠品は買い占めによるもので、スーパー側の落ち度ではありません。
<レジ〜帰宅後にできること6カ条>
レジ係の方が一番、感染症リスクにさらされています。
1. レジに並ぶときは間隔をあける
2. 支払いは、キャッシュレスで
スマホ決済の「○○PAY」なら、非接触です。
高齢者でありがちな「お札をなめる」も言語道断。この機会にキャッシュレスに!
3. 共用の濡れタオルで指を湿らさない
人との共用はNGです。最近のポリ袋は静電気が起こらない加工をしているものが多く、かつてのように口が見つからないことが少なくなっています。わかりにくいときは水で濡らさずに、手のひらで挟んでこすり合わせると口がみつかります。
4. 家に帰ったら手洗い
5. 生鮮品は水洗い、パッケージは消毒薬でふいてから保存
6. 最後にもう一度手を洗う
そして、できたら、心身ともに疲れ切っているスーパーの従業員さんへの温かな言葉もかけてあげてください。ストレスの少ない買い物で健やかな日々を送ることも、新型コロナに対抗する大きな力となるはずです。
地域のスーパーマーケットを自分たちでしっかり守っていきましょう。
食べることが元気に生きること!
全国ご当地スーパー協会 代表理事 菅原佳己
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